bashを使うときに、長ったらしいコマンドを叩かないといけない時が多々ある。
使用度が少ないものなら良いんだけど、頻繁に使うとなるとちょっと面倒なので、エイリアスとして登録して、打つ量を少しでも減らしたい。なので今回はその設定方法をまとめます。
bashの設定ファイル
エイリアスを追記できる設定ファイルは何個かある。でも、どれに書き込んでも良いわけではない。
ユーザーのホームディレクトリにある
- .bashrc
- .bash_profile
このどちらかに書き込めばエイリアスとして機能するようだが、それぞれのファイルで本来の用途が分かれていて
.bash_profile
.bash_profile はログイン時にのみ実行されます。具体的な用途は:
- 環境変数を設定する (export する変数)
環境変数はプロセス間で勝手に受け継がれるのでログイン時のみ設定すれば十分です。
.bashrc
.bashrc は対話モードの bash を起動する時に毎回実行されます。具体的な用途は:
- 環境変数でない変数を設定する (export しない変数)
- エイリアスを定義する
- シェル関数を定義する
- コマンドライン補完の設定をする
これらは bash を起動する度に毎回設定する必要があるものです。
本当に正しい .bashrc と .bash_profile の使ひ分け – Qiita
なので、.bashrcに追記します。
.bashrcにエイリアスを追記
まずはホームディレクトリに.bashrcが存在するかを確認する。
username$ ls -a | grep .bash .bash_history .bash_sessions
今回は.bashrcファイルがなかったので、自分で作ります。
username$ vi .bashrc alias {alias}='{command}' /* {alias}にはショートカットとして登録するコマンドを、{command}にはエイリアスとして登録したい コマンドをそのまま記入 */ username$ ls -a | grep .bash .bash_history .bash_sessions .bashrc
あとはクライアントを再起動すれば、登録したエイリアスが使えるようになります。
Macの場合
MacのTerminalでは、.bashrcファイルを作っただけでは読み込まれない。
Terminalからbashコマンドを叩いて、別にbashを立ち上げればエイリアスを利用することが可能になりますが、Terminalを開いただけでエイリアスを使える状態にしたいので、Terminalを起動した時点で.bashrcを読み込むようにします。
で、その.bashrcを読み込ませるために、今度は.bash_profileというファイルが必要になります。
これまたホームディレクトリに存在しないので、viを起動し新規に作成していきます。
username$ vi .bash_profile if [ -f ~/.bashrc ] ; then . ~/.bashrc fi username$ ls -a | grep .bash .bash_history .bash_profile .bash_sessions .bashrc
これで必要なファイルは揃ったので、あとはTerminalを再起動すればエイリアスでコマンドを呼び出せるようになります。
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